2008年09月11日

第四十七夜 家庭料理『まんま』

ちょっとお勧めしたい味があります。
 骨まで食べられる秋刀魚の煮物なのですが、これが結構いけます。僕は一流料亭の秋刀魚の煮物がどのようなものかは知りませんが、手ごろな値段で新鮮素材を使ったおいしい煮魚が食べられる家庭料理の店は貴重だと思います。チェーン店にはなかなかない味です。
 この秋刀魚君とは最近できた『まんま』という家庭料理のお店で出合ったのですが、身はやわらかすぎず、骨はやわらかく・・・と、どうやって作るのかわかりませんが、僕が参加する酔いながら花を生ける会(華に酔う会)のメンバー(みんな仕事がバラバラで、どうやってこれだけ色々な人が集まったのか今もよく分からない不思議な人たち)も絶賛です。
 

写真:『まんま』 入り口


 お盆頃の14日に行ったところ、『盆休み(14日~17日)』と壁に書いてあるのに開いています。女将さんは当初通り閉めている予定だったようですが、「今からいくから開け」と言ってきた人がいたらしく・・・結局開けたようです。店員の子も出てきていました。お盆で市場に新鮮な素材が少なく「秋刀魚」はありませんでしたが、代わりに出てきた「鰯」の刺身が新鮮で好評でした。
 閉める予定のお店の戸をこじ開けたのは「元町のMr酔っ払い」の吉田先生でした。
 吉田先生は『華に酔う会』を立上げ、わけのわからないメンバーを集めた人です。来るもの拒まず、去るもの追わず・・・という泰然とした運営がいいのでしょうか。月に1回の会合ですが、来れる人が来て、酔いにまかせて思い思いにお花を生けていて、結構楽しくやっています。なぜかしら居心地がよい不思議な集団です。
休業日をこじ開けられたお店の女将さんも嫌な気はしていない様子でした。

 『まんま』ではカウンターに大きな鉢が置いてあって、いろいろな煮物が入っています。それを見ながら好きなのを選べるのが少し昔風な感じがして、また、家庭料理の雰囲気があって気に入っています。大きな鉢にはっているとおいしそうに見えるからこれも不思議です。
 秋刀魚の煮物は手間がかかるらしくいつもあるわけではないようです。注文して出てくれば「ラッキー」な日かもしれません。

 
写真:『まんま』のおもしろいディスプレイ


 お店の場所は阪神元町駅西改札口を南京町方面に出て、一つ目の交差点(パチンコ屋の角)を西(神戸駅方面)へ少し歩いたところです。
  


Posted by alterna at 17:34Comments(0)