2007年11月22日

第二十五夜 「どこにあるかわかりますか?」

“ジャズのプレート”
 大正12年に井田一郎が日本で最初のプロのジャズバンド「ラッフィング・スターズ」を神戸で結成したことから、神戸は日本のジャズ発祥の地とされています。
 毎年10月にはジャズライブをハシゴするというユニークなイベント「神戸ジャズストリート」が開催され、日本全国からトラディショナルジャズフアンが集まります。その初日に北野坂をジャズバンドが行進していましたが、その北野坂と山手幹線の交差点の北西角あたりに今回の写真のプレートが埋め込んであります。北野坂にはあと何箇所かこのプレートがありますので、捜してみて下さい。プレートはジャズストリートの何回目かの記念に作られたそうで、北野坂を通称ジャズストリートにしたいという熱い思いも伝わってきます。サックスの形をJAZZの「J」に見立てていて、おしゃれなプレートだと思います。
第二十五夜 「どこにあるかわかりますか?」
写真:ジャズストリートのプレート

“ペンキを塗る人たち・・・”
 雨にも負けず風にも負けず、暑さにも寒さにもまけず、毎日休まずペンキを塗り続けている人たちです。
無言です。街も港に出入りする船もまったく興味が無いようです。
 そろそろご自分たちも塗り替えが必要かもしれませんね。
 ハーバーランドレンガ倉庫の向こう岸の建物のうえで作業をされています。
 何人いるか数えてみてください。
第二十五夜 「どこにあるかわかりますか?」
写真:ペンキを塗る人たち

“ぶら下がる者あり。”
 この方は部屋の中をのぞいているのでしょうか?
 じっとぶら下がっておられます。右手の握力は相当なものだと思います。
 毎日、昼も夜もじっとぶら下がっておられます。裸ですので日に焼けて背中が茶色くなっています。でもおなかも茶色ですので、もともと地黒のようです。
 シャイなのか、お顔はよく分かりません。温かみのある背中から推測するに、とても情の濃い方だと思います。
 新開地のラウンドワンの向かい側のビルにおられます。
第二十五夜 「どこにあるかわかりますか?」
写真:ぶら下がる者

“にこやかに見送る者あり”
 うっとりとにっこりと今日も電車で西へ東へ向かう人たちを見つめています。
 旅の安全と世界の平和を祈っているような神々しさがあります。
 微笑みの下には、親戚が北海道の○○ホープで「牛」とラベルされて売られたという悲しい物語があるかもしれないですね。
兵庫駅から大阪に向けて発した電車から見えます。電車が動き始めてすぐの北側のビル(中華料理屋さん)の2階で、悲しみも不安もすべて包み込む微笑の道祖神みたいに、電車の人たちに心で手を振っています。
第二十五夜 「どこにあるかわかりますか?」
写真:しあわせを祈る豚




Posted by alterna at 16:17│Comments(0)
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