2009年06月05日

第六十夜 穴門商店街を歩く・・・立喰本舗

 JR元町駅東口を海側に出て、ブラジル風交番を左に見ながら横断歩道を渡り、南に向かってV字に分かれる道の左を選べば鯉川筋で大丸神戸店につながり、右側の路地は細々と元町商店街の一番街に突き当たります。この細い路地が穴門商店街で、数十メートルほどですがなかなか面白いお店があり、僕は気に入っています。
 ずいぶんと昔、JR三ノ宮駅が三宮神社付近にあったときは、ここはJRの高架があり、それを潜り抜けて港の方に続く道だったようで、穴のように見えたことから穴門といわれたのではないか、と聞いたことがありますが本当でしょうか?


写真:穴門商店街



 穴門商店街にはなぜか中古CD屋さんがたくさんあります。僕が知っているだけでも4軒あり、ランダムにLPレコードを捜しにいくことは休みの日の日課になっています。

 穴門商店街真ん中の小さな交差点北西角付近に「立喰本舗」さんがあります。立ち飲みもできますが、2階では座って飲むこともできます。ここにはなんと「磯自慢」という静岡のお酒(純米酒)や福井の黒龍というお酒が置いてあります。日本酒党の方ならわかるでしょうが、これらのお酒はなかなかの銘酒で、立ち飲み屋さんに普通は置いていないようなお酒です。
 働き始めた頃、面倒見のよい先輩に連れて行ってもらった「苫屋近安(記憶ではトマヤキンヤスと読むのだったと思います)」という本格的な日本酒の居酒屋があって、「マスターのお勧めをください」と言って出てきたのが「磯自慢」の大吟醸でした。とにかく本当においしいと思ったお酒で、記憶の中でもまったく風化していません(近安さんは今はもう営業されていないようです)。
 小鉢にグラスを置き、一升瓶からトクトクとお酒を注いでいき、表面張力を破って少しこぼしてもらいます。手元が少しふらつくと大目にこぼれます。この「大目のこぼし」はうれして、「お目こぼし」とは「大目にこぼす」ということから来ているのではないか???などとまったく意味不明なことを思いついたりします。



写真:立喰本舗


 店の外には分厚い木の天板を打ちつけた四角いテーブルがいくつか置いてあって、露天で飲むこともできます。お店の1階の立ち飲みカウンターはやや狭いのですが、この狭さがまた何ともいえない居心地を創っています。カウンターと壁との狭い空間で挟まれながら飲んでいると、川柳作家:助川助六先生の「人一人 通れぬ路地で 愛される」という句を思い出しました。

 おみせのスタッフがみんな愛想のいい若衆で、最近ここで「立ち飲み倶楽部」という同好会を立ち上げました。縁あってかかわっている日本酒研究会の有志の方にも紹介しましたが、なかなか好評でした。



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