2007年09月06日
第十五夜 猫熊矢(Nekokumaya)
これは元町にあるおしゃれなプチレストランの名前です。10人くらい入ると一杯な感じです。
ショップカードでは大きな黒い招き猫?が左手を挙げて「こっち」と呼んでいます。
『猫熊』って・・・なんどいや?

写真:猫熊矢ショップカード
いきなり横道にそれますが「なんどいや」は神戸を代表する方言です。関西弁で「なんやねん」、関東弁で「なんなんだい?」といったところでしょうか。
長崎「ばってん」、江戸「べらぼう」、大阪「さかいに」、京「どすえ」、兵庫神戸の「なんどいや」と言うようです(林五和夫著「神戸の風」より)。
「神戸」ではなく「兵庫神戸」となっているところが?です。
神戸らしさを感じる洋画の石阪春生先生の感覚をベースにしていますが、神戸には旧兵庫を中心にした西の文化と大阪の商人たちが移り住んだ東灘、灘を中心にした東の文化があって、ちょうどトアロードあたりがふたつの文化の出会った場所、という大まかなとらえ方があります。
西側には大輪田の泊(兵庫津)にゆかりのある場所、雅やかな須磨、古くからの遺跡などがあり、古い神戸が多く残っています。
東側には明治以降に繁栄してきたやや新しい神戸が多くあります(古い遺跡や灘五郷などもあります。その意味では古い文化への新しい文化の乗っかり具合が東の方が濃いという言い方もできますが・・・)。
そのまん中がふたつの文化の隙間であり、北野、トアロード、旧居留地、元町など西洋からの文化が流入しやすかった場所で、結果としてどちらかというと東の文化により多くの影響を与えたといった理解をしています(相互に影響を与え合って一体となっていったという方がいいかもしれません)。
これが明治以降、西宮、宝塚、芦屋から神戸にかけて形成された洗練された都会的な雰囲気・・・阪神間のモダニズム文化であり、神戸のまん中は当時(主に明治から昭和初期)の最先端であった西洋文化の翻訳と(阪神間などへの)伝達をする役割を果たしたと捉えています。
それで「なんどいや」ですが、旧兵庫、つまり西の文化に親和性があるように思います。だから「神戸」ではなく「兵庫神戸」という言い方になるのかなとも思います。
いつごろからの言葉なのかはまったく知りませんが、「べらぼう」や「どすえ」と並んでいるのですから、相当古くからのものだと思います。味のある言葉です。
それで「猫熊」ですが・・・「熊猫」ならパンダですよね。
でも「猫熊」だから猫のような熊という想定なのでしょうか?
ショップカードの彼は猫のようにも熊のようにもみえますが、パンダには見えません。首には金色の鈴がぶら下がり、「招福」と書かれた小判を黒く太い手でしっかりと持っています。左手でお客さんを招いています。当人(当猫?)はインパクトがあってなかなかいい表情をしています。

写真:「猫」と「熊」の看板
ただ、実際にお店の看板をみると、「猫か熊か」ではなく、「猫と熊」がシンボルになっているようです・・・すみません・・・ただそれだけでした。
でも、フランスには「ネコクマ」と発音する町が実在するようで、『「猫」と「熊」』とともに「ネコクマ」もお店の名前に含意されているようです。

写真:お店の外観
お店は元町通り4丁目の真ん中辺りの南北の筋(北側)にあります。
無農薬野菜やフランス産ホロホロ鳥、スペインやイタリアの生ハムなど、食材にこだわりをもったとても感じの良いお店です。
ソムリエ兼コック兼共同経営者の大池さんと大橋さんの「大」「大」コンビが親切に応対してくれます。お昼の日替わりランチは1000円でリーズナブルです。
是非、彼(彼女)と行ってみてください。
ショップカードでは大きな黒い招き猫?が左手を挙げて「こっち」と呼んでいます。
『猫熊』って・・・なんどいや?

写真:猫熊矢ショップカード
いきなり横道にそれますが「なんどいや」は神戸を代表する方言です。関西弁で「なんやねん」、関東弁で「なんなんだい?」といったところでしょうか。
長崎「ばってん」、江戸「べらぼう」、大阪「さかいに」、京「どすえ」、兵庫神戸の「なんどいや」と言うようです(林五和夫著「神戸の風」より)。
「神戸」ではなく「兵庫神戸」となっているところが?です。
神戸らしさを感じる洋画の石阪春生先生の感覚をベースにしていますが、神戸には旧兵庫を中心にした西の文化と大阪の商人たちが移り住んだ東灘、灘を中心にした東の文化があって、ちょうどトアロードあたりがふたつの文化の出会った場所、という大まかなとらえ方があります。
西側には大輪田の泊(兵庫津)にゆかりのある場所、雅やかな須磨、古くからの遺跡などがあり、古い神戸が多く残っています。
東側には明治以降に繁栄してきたやや新しい神戸が多くあります(古い遺跡や灘五郷などもあります。その意味では古い文化への新しい文化の乗っかり具合が東の方が濃いという言い方もできますが・・・)。
そのまん中がふたつの文化の隙間であり、北野、トアロード、旧居留地、元町など西洋からの文化が流入しやすかった場所で、結果としてどちらかというと東の文化により多くの影響を与えたといった理解をしています(相互に影響を与え合って一体となっていったという方がいいかもしれません)。
これが明治以降、西宮、宝塚、芦屋から神戸にかけて形成された洗練された都会的な雰囲気・・・阪神間のモダニズム文化であり、神戸のまん中は当時(主に明治から昭和初期)の最先端であった西洋文化の翻訳と(阪神間などへの)伝達をする役割を果たしたと捉えています。
それで「なんどいや」ですが、旧兵庫、つまり西の文化に親和性があるように思います。だから「神戸」ではなく「兵庫神戸」という言い方になるのかなとも思います。
いつごろからの言葉なのかはまったく知りませんが、「べらぼう」や「どすえ」と並んでいるのですから、相当古くからのものだと思います。味のある言葉です。
それで「猫熊」ですが・・・「熊猫」ならパンダですよね。
でも「猫熊」だから猫のような熊という想定なのでしょうか?
ショップカードの彼は猫のようにも熊のようにもみえますが、パンダには見えません。首には金色の鈴がぶら下がり、「招福」と書かれた小判を黒く太い手でしっかりと持っています。左手でお客さんを招いています。当人(当猫?)はインパクトがあってなかなかいい表情をしています。

写真:「猫」と「熊」の看板
ただ、実際にお店の看板をみると、「猫か熊か」ではなく、「猫と熊」がシンボルになっているようです・・・すみません・・・ただそれだけでした。
でも、フランスには「ネコクマ」と発音する町が実在するようで、『「猫」と「熊」』とともに「ネコクマ」もお店の名前に含意されているようです。

写真:お店の外観
お店は元町通り4丁目の真ん中辺りの南北の筋(北側)にあります。
無農薬野菜やフランス産ホロホロ鳥、スペインやイタリアの生ハムなど、食材にこだわりをもったとても感じの良いお店です。
ソムリエ兼コック兼共同経営者の大池さんと大橋さんの「大」「大」コンビが親切に応対してくれます。お昼の日替わりランチは1000円でリーズナブルです。
是非、彼(彼女)と行ってみてください。
Posted by alterna at
12:17
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