2008年05月09日

第三十六夜 やながせ~港町・BAR・アート(3)~

神戸の老舗BARを挙げていったとき必ず出てくるのが「やながせ」だと思います。
1966年(昭和41年)から営業されています。



港町・神戸のグッドバーを記録に残そうと出版された「酒場の絵本」は神戸出身の切り絵作家成田一徹さんの作品で構成されています。
「やながせ」は円盤型の灯火が下がるカウンターの向うに、白衣に蝶ネクタイ姿の凛としたバーテンダーが全神経を集中してシェーカーを振っている構図で描かれています。モデルになったマスターの中泉さんは御歳70を越える人とは思えないくらいにシャンとされています。バーテンダーのお手本のような方で、若いバーテンダーが中泉さんのもとで修行を積み、独り立ちしていきます。一回行っただけで名前を覚えておられたのにはびっくりしました。



「やながせ」の店内には暖炉があります。これは本物の暖炉で、毎年冬になると実際に使われているものです。若手のバーテンダーはまず薪割りから修行が始まると伺いました。

少し前までこの暖炉の上には変形横長の抽象画が飾ってありました。黄色の背景に7つの象牙色のひょろ長い三角のものが立っており、それぞれの尖がったテッペンから緑・黒・桃色・青などの煙状の噴出しをしています。コーラスで歌っているようであり、工場の煙突をデフォルメしたようであり、何かしら不思議なリズムを感じます。この絵は国際的な抽象画家元永定正さんの比較的初期の作品です。
元永先生にあの絵は阪神工業地帯の工場の煙突がモチーフですか?と聞いたことがありますが、答えは「違う」ということでした。
モチーフは内緒みたいです。噴煙をあげる海底火山のようにも見えました。

最近行きますと元永先生の絵の代わりに、船の絵が暖炉の上に飾ってありました。



「やながせ」は北野坂を登り山手幹線を過ぎて、一つ目の信号を右折して道なりに歩いて数分です(山本通1丁目1-2)。六甲荘への坂の上がり口のツタが絡まった建物です。
カウンター、壁の絵、ウィスキーボトルをはじめ、店内を構成するすべてのものが一体となって心地よい空間を演出しています。おしゃれなバーだと思います。



この記事へのコメント
時計野はりとは? 時計野 はり(とけいの はり、1979年2月21日 - )は、日本の漫画家。女性。千葉県出身。血液型はB型。姉が二人いる。[続きの解説]「時計野はり」の続きの ...収録は第6~10話の5本。空きページには、時計野さんお得意分野のパンダちゃんの童話が載っています。 巻末おまけページでは犀川さんが登場。犀川さんの意外な正体が.
Posted by jpproshop777 at 2013年11月14日 17:41
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